ブログタイトルの通り、いま私たちが住んでいる家は「0円」で贈与してもらった家と土地です。
正直なところ、4年目になった今でもこの選択が本当に正しかったのかは分かりません。ただ、当時の経済的に不安定この上なかった自分にとって、「家賃がかからない」という絶対的な事実は、ものすごい安心感を与えてくれるものでした。
しかしながら、最終的にこの家の出口戦略はきちんと考えていかなければなりません。
どれだけボロボロでも、屋根と壁があれば早々死にはしないだろう
当時はそう自分を自己洗脳するようにして、贈与契約書にサインしたのを覚えています。
築70年、かつ「0円」なだけあってそれなりにというかかなりボロいのですが、大きな出費をしないでなんとか住めているのは、やばいところはあえて見て見ぬふりをして、最低限の補修で乗り切っているからだと思います(笑)。
今回は、そんな我が家が「入居する前までにリアルにかかった費用」の内訳をすべて公開します。
0円物件に入居するまでにかかった「5つの費用」
「0円物件」とはいえ、完全に無料で住み始められたわけではありません。我が家が最初に支払ったのは、以下の合計約35万円でした。
- 贈与契約の書類作成費用(司法書士へ): 約7万円
- 別府市からの引っ越し費用:約14万円
- 母屋・離れの隅々までの清掃費: 4万円
- 給湯ボイラーの交換工事: 約10万円
- 残置物の処理など: 数千円(結果、プラス1万円)
普通に賃貸物件を借りる初期費用や、中古物件を購入する金額と比べたら破格ですが、実際に住むとなるとあれやこれやと費用は掛かります。譲渡とは言え、リアルな中身はこんな感じです。
① 贈与契約の書類作成費用(約7万円)
この物件を紹介してくれた方が、佐伯市内の司法書士さんを繋いでくれました。これに関しては相場があるとは思いますが、素人からすると言い値に近く高いのか安いのかよく分かりません。金額は司法書士事務所ごとに多少変動するとは思います。
ただ、実際に手続きをしてみて、できれば物件のある所在地の司法書士さんのほうが、地元の勝手が分かっていて何かと動きやすいように感じました。この費用を売主側、買主側、折版にするなどによって負担額は変わります。
こちらとしては払いたくなかったのですが、売主さんとしてもこの費用までは負担できないということでこちらで支払う事になってしまいました。

② 別府市からの引っ越し費用:(約14万円)
時期は年間で一番高い時期である3月末頃で、大手引っ越し業者に見積もりをお願いしたところ約30万円を提示されました。自分たちは北海道から別府に引っ越す際は同時期に45万円ぐらいで来たので、さすがに同一県内で30万円は高すぎると感じ再度この忙しい時期に対応できる業者さんを探しました。
時期的に予約がいっぱいで対応できませんという所がほとんどのところ、なんとか地元の引っ越し業者さんにお願いしたら大手の半額ほどの見積もりを出してくれたので、もうすぐにお願いしました。
大人2人、子供2人の荷物にしてはやや多めだったように思いますし、竹工芸の道具や竹そのものもありましたし、愛用していたスーパーカブまでも積み込んでくれました。

なかむらトランスポート https://www.nakamuratransport.info
③ 母屋と離れの全体清掃費(4万円)
「くらしのマーケット」で佐伯市をカバーしている業者さんのうち、口コミが一番多いところにお願いしました。
最初に家の図面を見せて見積もりを取り、都合の良い日に来てもらう形です。
わが家は敷地がかなり広く、大分市から3人がかりでやってきてくれたので「4万円なら全然安いな」と思っていましたが、結局1日では終わらず、2日間かけてかなり丁寧に掃除してくださいました。
これに関してはお金を払って大正解。プロの清掃は我々素人がやるよりも遥かに効率化されているし、自分なら心が折れて途中で諦めてしまいそうな汚れも、見違えるほど綺麗にしてくれました。
株式会社Mitsukiカンパニー(暮らしのマーケットサイトより) https://curama.jp/497902722
④ 給湯ボイラー工事(約10万円)
入居前からボイラーが壊れているのは分かっていたのですが、色々とバタバタしていたこともあり、実は引っ越してきてから対応することにしました。
元々はオール電化にされていた物件で、電気ボイラーがついていたのですが、「電気ボイラーは給湯力が弱いのでは?」という私の謎の先入観と、価格の安さから、ガスボイラーに変更したいと考えていました。
すぐ近くに「JAの豊南LPガスセンター」があったので問い合わせたところ、ボイラーの手配から工事、プロパンガスの契約まで一通りワンストップでやってもらえることに。
「風呂に入れないのはきついので、早急に…!」とお願いしたところ、なんと2日後には使えるようにしてくれました。
おかげで、引っ越し当初の近所の温泉代への出費も最小限で済み、本当に助かりました。
原料費調整や使用量に応じて基本料金を選定するなどの処置がある為、そのまま毎月のプロパンガスの契約もJAさんで継続しています。
JA大分のLPガスサイト https://jaoita.or.jp/life/other/lpg
⑤ 残置物の処理(実質、プラス1万円)
この家は、ラッキーなことに最初の残置物があまりなかったのが大きな救いでした。
それでも、昔の家主さんが「晩酌ルーム」に使っていたと思われる部屋には、酒の空きボトルが壁一面に飾られており、離れの2階にも多少の荷物が残っていたため、すぐ近くにある不用品回収の「マチラボ」さんへ回収をお願いしました。
物も少なかったので、片付け費用はなんと無料でやってくれたのですが、残置物の中にあった伊万里焼の壺のようなものを見て、社長さんが「これは価値があって売れるので」と、逆に我が家が1万円をもらうことになってしまったのです。
自分では目利きができないので、おそらくそのまま放置していてもゴミとして捨てていたと思いますのでとてもラッキーでした。
「マチラボ」さんは大分県のローカルテレビに出演するなどして、今や大人気になっているお店です。
格安で家財道具や中古家具なども販売しているのですが、値札はなく店主さんの言い値になりますが、破格の値段で販売してくれることがほとんどです。
田舎にも関わらず、ピンポイントで近所にこのような良心的なお店があったおかげで、不用品を低コストで処分できただけでなく、その後の生活に必要な「新品は買いたくない中古で十分なもの」も安く手に入れられました。
※なお残置物はあまりありませんでしたが、下の写真のような外に作られていた小さな物置や棚などを解体した時のゴミの処理に数千円かかっています。これらをバールやハンマーなどで解体するだけでも結構大変でした。



大分の不用品回収・リサイクル「マチラボ」 https://www.machi-labo.biz/
最初から大金を突っ込まないという生存戦略
実際に田舎の古民家に住もうと物件を購入した場合、最初にリフォームなどでまとまった資金が必要になるケースが多いと思います。
しかし私の持論としては、「極力低コストで暮らしをスタートする方が絶対に得策」だと思っています。
今回の約35万円にしても同じタイミングで一気に支払った訳ではなく、それぞれのイベントが数か月単位の時間差で発生しているので支払いのインパクトは多少抑えられています。
実際に引っ越してみないと分からないことって、自分の感覚でもたくさんあります。
「こういうところは便利だけど、これは想像以上に面倒くさいな」とか「今まで住んできた地域とずいぶん勝手が違うぞ」というギャップが必ず生まれるからです。
だからこそ、最初から資金を大量に突っ込まないという意識は、固く持っていました。
こんな物件でも意外と住めば都
下見当日、この家を内覧しての帰りの車の中での嫁の一言は、今でも忘れられません。
「……あの家には、住めない」
あれから丸3年が経過しました。 相変わらずボロ家ですが、気づけば文字通り「住めば都」になっています。
家が私たちの生活にじわじわと馴染んできた、というか、こなれてきたような感覚です。 ただ、やばいところへの「見て見ぬふり」にも、限界があるように思います。(笑)。
どこかのタイミングで修繕するのかどうするのが良いのかまだ先は見えていませんが、何とか暮らしが維持できるようにダメージを与えないようにしています。
実際にやばいポイントも少しずつ紹介していかなければならないと思っているのですが、衝撃画像的なものも含まれるので小出しにしていくつもりです。

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