大都市圏とは全く違うこの地方で、実際にどのような暮らしができるのか。移住者としてのリアルな一面をお伝えしたいと思います。
自分の出身地である大阪や、かつて働いていた東京に比べると、都会のような便利さはもちろんありません。しかし、喧騒とは無縁の自然豊かな環境なのは間違いないです。山も海も川もあり、食べ物もかなり豊富に採れるポテンシャルの高いエリアだと感じています。
ただ、現実問題として、都会のように大きな会社がたくさんあって、働く場所を自由に選べるわけではありません。 仕事の選択肢は、田舎特有の第一次産業や第二次産業が多いと思います。中には佐伯市でもIT関係の会社が企業誘致などでこちらにオフィスを構えて、現地採用なども行っているようですが、かなり少数だと言えると思います。
計画的に移住をする場合は自分一人で仕事ができたり、リモートで働ける仕事に従事している、既に資産がそれなりにあってその運用である程度の収入があるなどの状態だと仕事面での不安は少ないと思います。
私のいまの現状を白状すると、竹工芸の個人事業主として商品を作りつつ(あまりできてない)、比較的短時間労働で済む林業(山仕事)などをして生活を食いつなぐ、他にもできる仕事があれば引き受けるというハイブリッドな働き方をしています。


さらに、嫁と協力しながら、自分たちが食べる分のお米や野菜の自給もできる範囲でやっています。

おかげで日々のタスクは色々あって、正直「お金で解決した方が早いのでは?とか、やるべきことができなかったとか」と思うことも多々あります(笑)。
こちらに引っ越してきて4年目。日々、仕事や子育てに忙殺されながら試行錯誤の連続です。「これはやってよかった!」という成功もあれば、「これは完全に失敗した…」という痛い目を見た話もたくさんあります。
妻子持ちが竹工芸だけの収入で生活を成り立たせるには相当な覚悟と自分の作品のスタイル感、売れる為の仕組みづくりが必要だと思いますが、自分はどれに関してもそこまで気合が入っておらず竹は細々でもやれたら良いというスタンスになってしまっていました。
昼間は竹工芸のアート作品を作っている先生のアシスタント仕事を続けながら、自分でも早起きしたり夜遅くまで作品を作り納品するという事を続けていましたが、小さい子供たちとの時間もその分削っているというモヤモヤが常にありました。
無条件でパパ、パパと遊びに誘ってくれたり、嬉しそうに今日あったことを話してくれる時間ってきっとそう長くない、だけど作業しないと全然進んでない、みたいな葛藤が常にあり、心に余裕がない状態が続いていました。
そう思うと、どうしても竹工芸だけに100%の力を注ぐという事がメンタル的にも実際の時間の使い方においても最適解だとも思わなくなっていました。やっぱり子供たちと触れ合える貴重な短い時間も大切にしたいという思いが常にあったわけです。

住んでみて分かる交通、生活インフラのギャップ
ただ交通インフラが発展していないので、電車、バスの便数が多いということはなく、好きな時間に好きなように動きたいという場合は、車移動はほぼ必須になると思います。その購入費や維持費がかかるという点や、上下水道の敷設コストの問題で自治体によっては水道代がやや高くなるなどは支出を増やす側面だと思いますのであらかじめ調べておくなどが必要です。
この車、水道の2点でいうと、現在我が家は車が3台(普通車、軽自動車、軽トラ)。それぞれに保険代や税金、車検費用が掛かります。車はかなりの金食い虫なので注意が必要です。これはまた詳しく見ていきたいと思っています。
また下水道はなくて合併浄化槽(6人槽)を設置している為、下水道代(浄化槽代)だけで月¥3,410となっており、プラス使った分だけ上水道代がかかります。合計すると月平均¥6,000~¥7,000の水道代となっています。
話が生活インフラの方へ脱線していきましたが、自分で何かやっていることがあって生活費を抑えながら緑の多い環境で低コストに暮らすという事であれば、このような地方の生活は結構理想に近いかもしれません。
全く身寄りもいない田舎で、普通の一般人が移住したらどうなるのか。「電気なし、ガスなし、水道なしみたいなエクストリームな田舎生活」ではないですが、私たちのリアルな等身大の生活を、これから移住を検討している方の参考にしていただければ幸いです。

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