私たち夫婦が、縁もゆかりもない佐伯市に来たきっかけは、コロナ禍の影響でした。
当時、私は嫁の実家が近いこともあり、北海道のニセコエリアで仕事をしていました。

しかしコロナの影響で会社の売り上げが大きく下がり、強引な従業員のリストラが発生するような状況になってしまったのです。
私自身はリストラの対象ではありませんでしたが、そこまで会社に固執する気持ちもなく、むしろ「社会が混乱している今だからこそ、新しいことにチャレンジしたい」という気持ちが大きくなっていました。
「会社を辞めたくない人もいる中で、自分が退職すれば、その分誰かは会社に居られるかもしれない」
そんな思いもあり、退職に向けてアクションを開始しました。
とはいえ、家族もいる中で無収入のまま突っ走るのはあまりにも無謀です。
「収入を得ながら、何か新しいスキルを習得する方法はないか」と必死に調べた結果、失業給付金をもらいながら学べる「職業訓練制度」があることを知りました。
そして、大分県別府市にある「竹工芸」の職業訓練を受けることを決心したのです。
竹工芸訓練センター

訓練期間の2年間、毎月失業給付金をもらいながら竹工芸に専念できる環境は、当時の自分には非常に魅力的でした。
もちろん、誰でも入れるわけではなく入校試験があります。内容は①中学〜高校1年レベルの数学テスト、②適性検査、そして③面接。合格定員12人に対して、毎年3倍前後の倍率。
「これは本気で数学をやり直さないとまずいぞ」ということで、試験までの5ヶ月間、仕事が終わった後の夜や休日に、ひたすら数学のおさらいをしていました。
苦手な数学だったこともあり、学びなおしには人一倍時間や労力が掛かったかもしれません。
無事に入校試験を突破し、家族で大分県別府市へ移住。別府はすごくごちゃごちゃした町なので、住宅も狭くもうちょっと広々と住める環境を求めていました。
運良く「佐伯市の山の方に空き家がある」というお話をいただき、2年間の訓練修了後、現在の0円物件へと引っ越すことになりました。
それがきっかけで『0円物件に住んでみた』を書くきっかけとなっているので引っ越さなければこのように発信することもなかったのではないかなと思います。
(※40歳手前で受けた倍率3倍の試験や、どっぷり竹に漬かった2年間の訓練内容は、気になる方も多いと思うので追々詳しく書いていきますね!)

ご意見・ご感想をお聞かせください