竹の仕事に関しても、なかなか見ることが少ない事だと思うので少しずつ紹介していきたいなと思います。まず今回は大まかな竹仕事について。
そもそも竹仕事とは?
現在私が取り組んでいる竹仕事とは、いわゆる一本の竹を割って、剥いで竹のヒゴを作り、できたヒゴを編んで籠を作るというものが多いです。
大分県別府市は温泉街という事もあり、この籠を湯治客に使ってもらう為に籠作りの技術が発展したと言われています。
現在もその名残で、別府の竹工芸は大分県の伝統的工芸品に指定されており、私も通わせてもらった大分県立竹工芸訓練センターも別府市にあります。

現代の生活ではプラスチックなどの便利な製品に押されて、竹製品を生活に取り入れている方は少なくなってきていると思いますが、昔は生活の色々な場所に竹製品が使われていたので一大産地としてたくさんの職人さんや作家さんがいらっしゃいました。
現在でも竹製品は需要があるのか?
これに関してはなくはないけど、昔よりはずいぶん減っているというのが現実です。
一定数好きな人が全国にいらっしゃると思いますし、作るものによっては芸術品としての価値を認められて非常に高額で取引されています。
自分は日用品的なものを主に作っているので、なかなか高額での販売は難しいところもあるのですが、それでも作るものの精度やデザインを洗練させて今よりもより良いものを作ることできちんと価格に反映させることは可能だと思います。

ただ、そこに至るまでに様々な試行錯誤や真摯に竹に向き合う姿勢などが試されるのですが、自分は生活費などの家計や家族との時間の方に気を取られて、竹に割くリソースを分断させてしまっています。(真摯に向き合えていないと言えます)
これは前々回の

に生々しい現実を書いていますので、生活を成り立たせるためにもがいた記録としてご覧ください。
そんな自分にもありがたいことにちょくちょく竹籠制作のお仕事を頂いたり、また他職人さんからのヘルプ要請があって熊本の竹林に覆われた旅館のメンテナンスや、門松作りなどもスポット的にお手伝いさせて頂いたりさせてもらっています。
竹仕事は大別すると、
①材料の竹を割って、剥いで、幅と厚みを揃えて、面取りをして、ヒゴを作る作業と、②できたヒゴを色々な編み方を使って編み上げて籠として完成させるという作業の組み合わせで成り立っています。
ヒゴ作りの方に時間が結構かかるので、こちらをどれだけ効率よく、早く正確に行えるかが結構大事だったりします。

ヒゴ作りは習うより慣れろみたいな部分があって、刃物の研ぎ具合や、刃の角度の調整など数をこなさないとなかなか習得できない微妙な加減が存在します。
また、ヒゴの編み方もたくさんあって、一つの編みでも綺麗に仕上げようとすると相当な練習が必要ですし、むしろ色々な編みを中途半端にやることは力が分散してしまう原因になるので悪手だというベテラン職人さんもいるぐらいです。
一つか二つぐらいの編みで一点突破的に極めた方がクオリティが高いという訳ですね。

体験的に色々な編みをやってみたら、その中で自分が作るものに合う編みを中心に突き詰めていくという作業が作品の完成度を高める秘訣かもしれません。
大分県は先述の竹工芸訓練センターがあることもあり、おそらく日本でいちばん竹工芸に関わる人がいるのではないかと思います。
仕事として長く続けていける人は少数
それでも色々な理由で何年、何十年と続けられる人は少数で、ほとんどの人はやめてしまうという厳しい現実があります。

今大御所と呼ばれるベテランの職人さんや作家さんはそんないばらの道を歩んできた猛者ばかりだと言えますね。
今後も竹の事については少しずつテーマを決めて書いていこうと思います。

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